活用ガイド · 自動にする
小さく作って、
確かめて動かす。
ワークフローは、「何が起きたら」(きっかけ)と「何をするか」(アクション)を線でつなぐ自動の流れです。ひな形の選び方、組み立て方、条件と待ち方、動かす前の試し方、止め方までを、順に説明します。
この記事の要点
- 1 つのワークフローに 1 つの目的。やりたいことに近いひな形から、小さく始める
- 待ったあとに送る前は、条件で「もう要らない人」を外す
- 有効にする前に確かめ、自分で通してみる。止め方と、待っている人の扱いも先に決める
- 読む時間 約 9 分
- 自動の流れを作る方に
- 2026 年 10 月 19 日に確かめた情報
1ひな形の選び方
やりたいことから、
ひな形を選ぶ。
ひな形を選んで名前を付けると、きっかけとアクションが線でつながった形で開きます。白紙から作るより、近いひな形を直すほうが早く、間違いも少なくなります。
| やりたいこと | ひな形 | きっかけ | 中身 |
|---|---|---|---|
| 友だちになった人に、あいさつと質問 | 友だち追加のあいさつ | 友だち追加 | あいさつ → 興味のあることの質問 → お礼 |
| 決めた言葉に答える | キーワードで返す | メッセージが届いた(例:「営業時間」をふくむ) | 決めた答えを送る |
| 夜と週末に、いつ返すかを伝える | 営業時間外の返事 | メッセージが届いた(18:00〜9:00・土日) | 翌営業日に返すことを伝える |
| 日をおいて案内する | ステップ配信 | 友だち追加 | 1 日待つ → 送る → 2 日待つ → 送る |
| 答えを集める | アンケート | メッセージが届いた(「アンケートに回答する」) | 質問を 2 つ続けて聞き、お礼 |
| 当たり・はずれを出す | 抽選 | メッセージが届いた(「抽選」) | ランダムの条件で分ける |
| どれにも当てはまらない | 白紙から | 友だち追加(ほかに変えてよい) | 自分で組み立てる |
きっかけから 1 分以内の最初の返事は、LINE の応答メッセージで送るので、通数に入りません。待ったあとに送るものは、通常のメッセージ(プッシュ)として数えます。抽選で景品を出すときは、景品の上限を先に確かめます(特典を付けるときの決まり)。
業種ごとの使い方を足した 21 の型は、テンプレート集の自動の流れの型にあります。
2組み立て方
1 つの流れに、
1 つの目的。
何でもできる大きな 1 本より、目的ごとの小さな数本のほうが、直すのも止めるのも楽です。作り始める前に、次の 5 つを決めます。
目的
だれに、何をしてもらいたいか。「体験に申し込んでもらう」など 1 つに。
おしまい
どうなったら終わりか。申し込んだ人には、その先の案内を送らない。
きっかけ
何が起きたら始めるか。友だち追加・言葉・ボタン・QR コード・タグなど。
紙に描く
送る文・待つ時間・分かれ道を、上から下へ線で描いてみる。
名前
「きっかけ + 目的」で名付ける。例:「友だち追加: 体験の案内」。
組み立ての例(架空)。待ったあとに送る前に、もう要らない人を条件で外しています。
ほかのワークフローと、ぶつからないように
- 同じ言葉に 2 つ反応しない: きっかけ「メッセージが届いた」は、合うもののうち優先度がいちばん高いものだけが動きます(同じ優先度なら全部)。作る画面で、きっかけが重なっていると知らせます。
- 同じ人に続けて動かさない: 同じ人に同じワークフローを続けて動かさない時間を、1〜1440 分で決められます。
- 人が話しているあいだは割り込まない: チャットで自動応答を止めている人には、メッセージとボタンのきっかけでは動きません。
3条件と待つ
待ったあとは、
送る前に確かめる。
待っている間に、お客様の様子は変わります。申し込んだ人や、配信を止めた人に、予定どおりの案内が届かないようにします。
| 部品 | 決められること | 使いどころ |
|---|---|---|
| 条件で分ける | タグ(どれか・全部・どれも無い)・セグメント・プロパティ(14 の比べ方)・ランダム。10 個まで「かつ」「または」で | 申し込んだ人・止めた人を外す。答えで道を分ける |
| 待つ(時間で) | 分・時間・日。7 日まで | 日をおいた案内 |
| 待つ(時刻で) | 「次の 10:00 まで」のように。7 日後まで | 夜中や早朝に届かないように |
| 質問する | ボタン・リスト・2 択・カルーセル・クイックリプライ・日付・自由入力。答えを待つ時間は 1〜168 時間(はじめは 24 時間) | 答えをタグ・フィールド・HubSpot のプロパティに残す |
待つ・送るの組み立てのこつ
- 送る前の条件: 「待つ」のあとに「条件で分ける」を置き、「配信を止めた人」「もう申し込んだ人」を外します。
- 届く時刻をそろえる: 「1 日待つ」は、待ち始めた時刻の 1 日後です。夜に友だちになった人には夜に届くので、時刻で待つ(「次の 10:00 まで」)と組み合わせます。
- 答えなかった人の道: 質問は、待つ時間を過ぎると「答えなかった」の出口へ進みます。もう一度だけ案内する、何もせず終える、などをつないでおきます。
- 自由入力は確かめる: メールや電話番号を聞くときは、入力の確かめ(メール・電話・カタカナ・数・正規表現)を付け、合わないときの文とキャンセルのボタンも決めます。
4試し方
動かす前に、
自分で通してみる。
有効にしたワークフローは、きっかけに合ったお客様にすぐ動きます。本物のお客様に届く前に、4 つの段で確かめます。
練習モード
見本のお客様と見本の公式アカウントで、作り方を覚える。本物には届かない。
確かめ
直す所・つながっていないノード・きっかけの重なりを見る。直す所があると有効にできない。
自分で通す
待つ時間を短くし、自分の LINE で最後まで通す。終わったら時間を戻す。
記録を見る
実行の履歴で、1 歩ずつの入力・出力・エラーを見る。
自分で通すやり方
- 言葉のきっかけ: 試すあいだは、メンバーだけが知る言葉(例:「試し: 体験の案内」)にしておき、確かめたら本当の言葉に変えます。
- 友だち追加のきっかけ: 有効にしたあと、友だちの一覧で自分を選び、「まとめて」から「ワークフローを始める」で、自分にだけ始められます(利用中のワークフローだけ。1 回に 500 人まで)。
- 待つ時間: 「3 日」を「1 分」にして通し、届く順番と文を確かめます。戻し忘れないように、試す前の値を書いておきます。
実行の履歴は 90 日のあいだ残ります。1 時間のうちに 5 回続けて失敗すると、お知らせが届きます。
つなぎ帳でのやり方: 有効にする前の確かめ
- キャンバスの上の「直す所なし」を確かめる直す所があると、その場所と理由が出る
- 「保存」を押してから「有効にする」を押す何に反応して、何が起きるかのまとめが出る
- まとめを読み、合っていれば有効にする有効にするには「有効化」の権限が要る
- 自分で通し、実行の履歴で 1 歩ずつ確かめる
5止め方・直し方
止め方を、
先に決めておく。
間違いに気づいたとき、すぐ止められるように。止めると、待っている人がどうなるかも知っておきます。
| したいこと | 操作 | 待っている人は |
|---|---|---|
| 全部をすぐ止める | 利用停止(スマホの画面からも「止める」) | 待っている実行は取り消される |
| ある人だけ止める | 実行の履歴で、待っている人の実行をやめる | その人だけ止まる |
| 人が話すあいだ自動を止める | チャットで「自動応答を止める」(はじめ 10 分。くり返すと延びる)。ワークフローのアクション「自動応答を止める」(1 分〜7 日) | メッセージとボタンのきっかけで動かなくなる |
| 中身を直す | 直して保存(利用中は、直す所があると保存できない) | 次のノードが無くなった実行は、そこで終わる(記録にわけが残る) |
| もう使わない | 利用停止してから、アーカイブ | 止めたときに取り消される |
| 消す | 利用停止して、リッチメニューのボタンや QR コードなどから外してから消す | 取り消される |
大きく作り変えるときは、いまのワークフローを複製して直すと、元の形を残したまま作り直せます(複製は下書きになります)。入れかえるときは、元のワークフローを止めると、待っている人の実行が取り消されることに気をつけます。ほかの公式アカウントにコピーすることもできます(下書きとして。タグは名前で、フィールドはキーで合わせます)。
つなぎ帳 クラウドの無料のプランでは、利用中のワークフローは 5 個までです(Basic・Pro は上限なし。候補で、変わることがあります)。下書き・停止・アーカイブのものは数えません。
!ありがちなつまずき
自動の流れで、
よくあること。
申し込んだのに、案内が続く
待っている間に申し込んだ人にも、予定の案内が届く。
こうする待ったあとに条件で分け、申し込んだ人を外す。
夜中に届く
夜に友だちになった人に、1 日後の夜に届く。
こうする時刻で待つ(「次の 10:00 まで」)と組み合わせる。
同じ言葉で、2 つ返す
似たキーワードのワークフローが重なる。
こうする優先度を決める。作る画面の「同じきっかけ」の知らせを見る。
届かない人がいる
名前などの変数に値が無く、その人には送られない。
こうする「or 'お客様'」で無いときの文を決める。実行の履歴でわけを見る。
試した設定のまま動かす
「1 分」に縮めた待つ時間を、戻し忘れる。
こうする試す前の値を書いておく。有効にする前のまとめで確かめる。
どれが何か分からない
ワークフローが増えて、似た名前が並ぶ。
こうする「きっかけ + 目的」で名付ける。使わないものはアーカイブ。
出典
この記事の出典
- LINE Developers「Messaging API pricing」(英語)プッシュ・マルチキャスト・ブロードキャスト・ナローキャストは通数に入る。応答メッセージは入らない。
- LINE公式アカウント ヘルプ「メッセージ配信数としてカウントされるメッセージの種類は?」ステップ配信をふくむメッセージ配信と、プッシュなどの API の送信は数える。応答メッセージ・あいさつメッセージ・Reply API の送信は数えない。
2026 年 10 月 19 日に確かめました。英語の出典の訳は、この記事で付けたものです。図と表の例は架空です。ワークフローの部品・数・プランの上限(候補)は、いまの版のつなぎ帳のものです。